バルベルデ最終年のビルバオは、4-2-3-1を基本形として戦いました。骨格はそのまま新監督に引き継がれる公算が大きい。ここでは前季の基本イレブン、テルジッチのプレシーズンから読み取れる方向性、そしてポジションごとの序列を図解つきで整理します。
前季の骨格:4-2-3-1
25-26のビルバオは、シモンをゴールに置き、2枚のセントラルMFの前にサンセトを立てる4-2-3-1が基本でした。両ウイングは高い位置を取り、左のニコが1対1で優位を作り、右はイニャキの走力でカウンターの脅威を残す設計です。守備では前線から人を捕まえる強度の高いプレスをかけ、ボールを持てばサイド経由で早めに前進する。これがバルベルデ晩年の型でした。
問題は、この型が「良い形で崩しても点が入らない」ままシーズンを終えたことです。チーム最多得点がリーグ10点のグルセタで、ニコは負傷続きで25試合6得点。布陣そのものより、9番と10番の得点関与が細かったのが実情です。
テルジッチのプレシーズンから読み取れること
新体制のプレシーズンは7月6日にレサマで始まり、W杯帰りの4人(ニコ、イニャキ、シモン、ラポルテ)を除く30人でスタートしました。ここまでの親善試合はセスタオ・リベルに2-0で勝利し、マルセイユには1-3で敗戦。結果より注目したいのは人選で、序列が白紙に戻ったポジションが複数あります。
ドルトムント時代のテルジッチは4-2-3-1と4-3-3を使い分け、奪ってから最短距離でゴールに向かう縦の速さを軸にしていました。ハイプレスの強度という点でバルベルデ路線と地続きなので、開幕時点で布陣が大きく変わる可能性は低いと私は考えています。変わるとすれば攻撃の中身です。サイドで詰まったときに作り直すバルベルデ型から、多少強引でも背後を狙うテルジッチ型へ。ニコとイニャキのスピードは、この変更と噛み合います。
ポジション別の序列
| ポジション | 本命 | 対抗・控え | 私のひとこと |
|---|---|---|---|
| GK | シモン | パディジャ | アギレサバラの去就次第で控えの顔ぶれが変わる |
| 右SB | ゴロサベル | アレソ | 攻撃参加の量で使い分けか |
| CB | ビビアン、ラポルテ | パレデス、イェライ | 4枚そろえばリーグ屈指の層 |
| 左SB | ベルチチェ | アダマ・ボイロ | 36歳と22歳。世代交代の進み具合に注目 |
| セントラルMF | ハウレギサール | ガラレタ、レゴ、ベンセドール | ベスガ退団で相棒探しが今季最大の論点 |
| トップ下 | サンセト | ベレンゲール | 24-25に15点取った男の復調が生命線 |
| 右WG | イニャキ | ジャロ | 復帰したジャロが突き上げる構図 |
| 左WG | ニコ | ジャロ、セルトン | 不動。控えの厚みが増した |
| CF | グルセタ | サノセタら若手 | 得点力の上積みは全員の宿題 |
開幕イレブンの予想
以上を踏まえた私の開幕予想は、トップページにも載せた「シモン/ゴロサベル・ビビアン・ラポルテ・ベルチチェ/ハウレギサール・ガラレタ/イニャキ・サンセト・ニコ/グルセタ」の4-2-3-1です。W杯帰りの3人は合流が遅れたぶんコンディションに不安があり、開幕節はラポルテやニコがベンチスタートになる展開も普通にあり得ます。その場合はパレデスとジャロが繰り上がる想定です。